ステップ1:デザインの打ち合わせ
オーダーメイドの第一歩は、デザインの打ち合わせです。衣装デザイナーや専門の制作スタッフと直接相談し、希望するデザインや演技のテーマを伝えます。
ここでは、以下の点について詳細に話し合います。
・演技のテーマ
技のストーリーやテーマに沿ったデザインを考えます。例えば、軽やかな演技には明るく柔らかいカラーを、力強い演技にはダークカラーや力強い装飾が選ばれることが多いです。
・素材の選定
衣装に使う素材を選びます。新体操の衣装には伸縮性の高いスパンデックスやライクラがよく使用されますが、装飾や見た目の仕上がりによって他の素材を組み合わせることもあります。
・カラーリングと装飾
衣装に使用する色や装飾(ビーズ、スパンコール、刺繍など)を決定します。これらは、観客や審査員に与える視覚的な印象を強化するために重要です。
ステップ2:採寸
デザインが決まったら、次は選手の体型に合わせて採寸を行います。正確なサイズを測定することが、フィット感の良い衣装を作るために重要です。
採寸の際には、主に以下の部分を細かく測ります。
- 身長
- バスト
- ウエスト
- ヒップ
- ガース
- 肩幅
- 腕の長さ、太さ
- 股下
採寸は、プロフェッショナルが行うことが推奨されますが、自宅で自分で測ることも可能です。多くのオーダーメイド専門店では、採寸ガイドが用意されているため、それに従って正確に測定できます。
ステップ3:仮縫い(フィッティング)
採寸が終わり、基本的なデザインが確定すると、仮縫いが行われます。仮縫いは、最終的な完成品を作る前に、実際に衣装を試着してフィット感や動きやすさを確認するための工程です。
仮縫いでは、以下の点を確認します。
- フィット感:衣装が体にぴったりとフィットしているかを確認します。特に、肩や腰、胸の部分のフィット感は重要です。
- 動きやすさ:演技中の動きに問題がないか、体を自由に動かせるかを確認します。
この段階で、必要に応じてサイズやデザインの微調整が行われます。
ステップ4:製作開始
仮縫いで問題がなければ、最終的な衣装の製作が開始されます。選手の体型に合わせて細部まで作り込まれ、デザインに沿った装飾が手作業で施されます。
豪華な装飾が多い場合や、特殊なデザインの場合は、この工程に時間がかかることがあります。
ステップ5:最終フィッティングと仕上げ
製作が完了したら、最終的なフィッティングが行われます。
再度衣装を着用し、最終確認を行います。ここで、細かな調整が必要であれば、再度手直しが行われます。最終確認が終わり、問題がなければ衣装が完成します。